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【RAS専用検索ソフト(RAS_search)を活用しよう】
製品の原料や、原料の原産国、アレルギー、GMO等、商品を発売前はもちろんのこと、発売後も、製品の内容について、調べる必要が多々あります。そのような場合に、RAS_searchを使って、効率的に検索を行うことができます。
RASのバージョン4.10において、RAS_searchの機能をさらに充実させ、これら作業がより効率的に行えるようになりました。
以下にいくつかのケースでのRAS_searchの使用方法について、説明します。

1.「特定の加工国の原料を使用した製品を調べたい」
調べたい原料の加工(生産)国は製品配合ファイルの規格書(SPEC)シートの中の、製造会社名の列に記載されているはずですので、特定の列を検索する【特殊検索】のチェックボタンをオンにし、検索項目のドロップダウンリストから、「製造会社」を選択します。検索の対象シートは、自動的に、そのデータが記載されている製品配合フィアルにある「規格書(SPEC)」が対象となります。
次にキーワードのセルに国名(例えば「中国」)を記入し、さらに検索するフォルダを選択してください。
これで準備は、OKです。後は、「検索開始」ボタンをクリックすれば、シート上に調べたいファイルの一覧が表示されます。
このケースで、一次製造会社名の欄に国名が記入されていない場合、当然検索の対象になりませんので、気を付けましょう。

2.「特定の国の原料を由来原料としている製品を調べたい」
この場合も、「由来原料」と「由来原料国」の2つの特定の列を検索の対象としているので、特定の列を検索する【特殊検索】のチェックボタンをオンにします。検索項目のドロップダウンリストから、「由来原料」と「由来原料国」を選択します。(順序はどちらでも構いません)
対象シートは、自動的に、そのデータが記載されている製品配合フィアルにある「規格書(SPEC)」が対象になります。
次に、それぞれに対応する「由来原料」(例えば大豆)と「由来原料国名」(例えばアメリカ)をキーワードセルに記入します。検索するフォルダを選択してください。
これで準備は、OKです。後は、「検索開始」ボタンをクリックすれば、シート上に調べたいファイルの一覧が表示されます。
GMOの検索や、添加物の検索も同様に実行することができます。

3.「特定のアレルギー物質が含まれている製品を調べたい」
アレルギー物質を検索する際、原料そのものに含まれる場合と、移染(製造ラインでのコンタミ)する可能性がある場合の両方を調べる必要があります。
(1)配合中に含まれる特定のアレルギー物質を含む製品を検索する
上記1と同様な操作で実行します。「アレルギー物質名」を検索の対象としているので、特定の列を検索する【特殊検索】のチェックボタンをオンにします。検索項目のドロップダウンリストから、「アレルギー物質名」を選択します。
対象シートは、自動的に、そのデータが記載されている製品配合フィアルにある「規格書(SPEC)」が対象になります。
次に、対応する「アレルギー物質名」(例えば小麦)をキーワードセルに記入します。検索するフォルダを選択してください。
これで準備は、OKです。後は、「検索開始」ボタンをクリックすれば、シート上に調べたいファイルの一覧が表示されます。
ただし、ここで検索されるのは、規格書(SPEC)シートの、11行目以降が対象になっています。ですから、移染物質が記入されている7行目は、対象になっていません。そこで、移染物質に関しては、移染物質を対象とした検索が必要となります。
(2)移染物質に特定のアレルギー物質を含む製品を検索する
これも(1)と同様な操作で、検索項目のドロップダウンリストから、「移染物質」を選択します。これ以外は、(1)と同じ操作です。

上記(1)と(2)の操作により、配合中および移染物質の可能性のあるアレルギー物質を含んだ製品の検索ができます。
これら2つの操作を一度で済ませる方法を以下に記します。
まず、【特殊検索】のチェックボタンをオフにしてください。つまり、特定の列ではなく、すべての列が対象になります。
検索項目のドロップダウンリストから、「アレルギー物質名」を選択します。対応する「アレルギー物質名」(例えば小麦)をキーワードセルに記入します。
次に「製品配合File」のドロップダウンリストから、「規格書(SPEC)」を選択してください。この「規格書(SPEC)」を選択すると、検索対象の列は7行目以降を検索するようになります。(「規格書(SPEC)」以外では、1行目から検索します。ここで「ALL」を選択するとファイルにあるすべてのシートの1行目以降が対象になります)
検索するフォルダを選択してください。これで準備は、OKです。後は、「検索開始」ボタンをクリックすれば、シート上に調べたいファイルの一覧が表示されます。
このやり方では、アレルギー物質以外の列も検索対象としているので、アレルギー物質以外の列にキーワードに合致するデータがある場合には、検索対象となってしまいます。

どちらを選択するか、検索する目的と想定されるデータを考慮の上、選択してください。

4.「OR検索」を活用しよう
RAS_searchのバージョン4.10からは、「OR検索」が可能になしました。
例えば、「中国」と「中華人民共和国」は、同じ意味で使用されるケースが多いと思いますが、検索では、キーワードに入力した言葉を含んだ(曖昧検索の場合)ものしか拾ってきません。

この場合、「OR検索」を使用し、キーワードセルに「中国」と「中華人民共和国」を入れておけば、どちらかが記入されているものを検索してきます。
ただし、特殊検索は、AND検索のみになっていますので、ご注意下さい。


.検索した結果は、「名前を付けて保存」しよう
検索を実行すると、該当するデータが存在する場合には、RAS_searchのシート上にそれらのファイルデータが記録されます。
多くのデータを検索するには、時間がかかりますので、同じ検索をその度毎に実行することは無駄です。一度検索を実行し、再度これらを利用する可能性のあるものは、RAS_search のファイルそのものを「名前を付けて保存」しておくことをお奨めします。ただし、保存する名前をRAS_search にすると、次回RAS_searchを呼び出したときに、呼び出し時点では、データが表示されていますが、新たな検索を実行すると表示されていたデータは、消去されてしまいます。必ずRAS_search以外の名前を付けて保存するようにしましょう。
また、当然新しいデータを追加した後は、検索結果も変わりますので、注意が必要です。