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【RASの栄養計算機能を活用しよう】
RASバージョン4.30以降では、栄養計算のベースに食品成分表5訂増補版を使用するようになりましたこれを機に、機能も強化されています。その機能について説明します。

基本的な栄養計算は、[配合入力}画面において、「規格書の作成」をクリックすると、同時に実施されます。この時、栄養計算に関して実行される作業は、配合の中の原料の、原料規格書にある栄養成分データを用いて、配合割合、収率(歩留まり)を考慮した栄養成分値を計算します。
これらの結果が、[栄養計算シート]に表示されます。
原料規格書から計算できなかった原料については、[栄養計算シート]の右部分にある配合表の中の原料のセルに
色が付くので、すぐわかります。赤い色は、主要成分(水分、タンパク質、脂質、炭水化物、灰分)とエネルギーに関
して、計算ができなかった原料です。また黄色のセルは、主要成分以外に計算できない原料を示しています。

次に、[栄養計算シート]にある「5訂計算」ボタンを押せば、原料規格書からの計算値と、原料規格書からは得られなかった原料について、食品成分表5訂増補版からの計算を行い、原料規格書からの計算値との合計値が表示されます。

これで、栄養成分の計算は終了です。
ただし、これらの手順で作業を終了できるようにするためには、食品成分表5訂増補版で計算を実行する原料について、
食品成分表5訂増補版で使用されている食品番号が登録されている必要があります。(資材台帳画面より入力)

※「規格書の作成」時に表示される選択画面について
これは、使用するユーザー毎に、栄養計算の管理範囲が異なるのを想定して、選択肢を利用できるようになっています。大まかに、選択の基準を説明します。
食品成分表からの計算のみを行っている場合・・・
「原料規格書の栄養成分データは使用しない」を選択
この場合、原料の食品番号を資材台帳に登録してあれば、[栄養計算シート]にある「5訂計算」ボタンをクリックするだけで、栄養
計算が完了します。登録されていない原料は、食品番号が表示されません。この場合、[栄養計算シート]の[code]と書かれた列に
食品番号を直接記入することによっても、「5訂計算」は可能です。
原料規格書にある栄養成分値のみを使用している場合・・・
「欠損値に関係なく、計算できるものは、すべて計算に含める」を選択
この選択肢を用いることにより、原料規格書にある栄養成分値のチェックを行うことができます。「規格書の作成」の終了後、計算結
果は、[栄養計算シート]の[栄養成分値 (集計値)]の部分に表示されています。
◆原料規格書のデータと食品成分表のデータを併用し、主要成分のみ計算が必要な場合・・・
「主要成分値に欠損値がある場合には、その原料を栄養計算に含めない」を選択
配合中の原料規格書すべてに栄養主要成分値が記入されている場合には、[栄養計算シート]の栄養成分値 (集計値)の部分
に表示された数字が、栄養計算結果となります。
一方原料規格書の中の栄養主要成分値に不備がある場合には、画面右側にある配合原料に色の付いた原料があるはずです。
この場合、色の付いた原料について食品番号が登録されていれば、色の付いた原料の右セルに食品番号が表示されます。色の付
いた原料のすべてに食品番号が表示されていれば、そのまま「5訂計算」ボタンをクリックすれば、栄養計算が実行されます。登録さ
れていない原料は、食品番号が表示されません。この場合、[栄養計算シート]の[code]と書かれた列に食品番号を直接記入する
ことによっても、「5訂計算」は可能です。
[栄養成分計算値 (5訂計算値)]の部分に、5訂からの計算値が表示されます。同時に、[sum]と書かれた列に、原料規格書か
らの集計値と、5訂からの計算値の合計値が表示されています。これが製品全体の栄養成分値ということになります。
◆原料規格書のデータと食品成分表のデータを併用し、すべての成分の計算が必要な場合・・・
「すべての成分値に一つでも欠損値がある場合には、その原料を栄養計算に含めない」を選択
配合中の原料規格書すべてに栄養成分値が記入されている場合には、[栄養計算シート]の栄養成分値 (集計値)の部分
に表示された数字が、栄養計算結果となります。
一方原料規格書の中の栄養成分値に不備がある場合には、画面右側にある配合原料に色の付いた原料があるはずです。
この場合、色の付いた原料について食品番号が登録されていれば、色の付いた原料の右セルに食品番号が表示されます。色の付
いた原料のすべてに食品番号が表示されていれば、そのまま「5訂計算」ボタンをクリックすれば、栄養計算が実行されます。登録さ
れていない原料は、食品番号が表示されません。この場合、[栄養計算シート]の[code]と書かれた列に食品番号を直接記入する
ことによっても、「5訂計算」は可能です。
[栄養成分計算値 (5訂計算値)]の部分に、5訂からの計算値が表示されます。同時に、[sum]と書かれた列に、原料規格書か
らの集計値と、5訂からの計算値の合計値が表示されています。これが製品全体の栄養成分値ということになります。

(操作詳細は、RASマニュアルを参照ください)